2010年04月10日
映画のおと2
ぐりーんです。こんにちは。
あっ
という間に一週間が経ってしまいました。
雨が降ったり止んだり妙に冷え込んだりと、お天気の忙しいこの頃です。
皆様、体調など崩されませんように。
さて。
「映画の音」について、二回目なんですが、
「サウンドトラック」を直訳すると
「音の通り道」かねぇ、ということを前回は書きました。
<音の通り道っちゃなんね?>
これは簡単、実は見たまんま、通り道なんです。
どう通り道かというと、

あっ

雨が降ったり止んだり妙に冷え込んだりと、お天気の忙しいこの頃です。
皆様、体調など崩されませんように。
さて。
「映画の音」について、二回目なんですが、
「サウンドトラック」を直訳すると
「音の通り道」かねぇ、ということを前回は書きました。
<音の通り道っちゃなんね?>
これは簡単、実は見たまんま、通り道なんです。
どう通り道かというと、

なんです。
フィルムの画像が焼きついている部分と、
フィルムを送るための等間隔の穴(パーフォレーションと言います)の、
ちょうど間を通っています。
なんだか昔の「カセットテープ」を思わせるような。
続きます。
2010年04月03日
映画のおと
ぐりーんです。どうも
「フィルム」の回から間が空きましたが、
今回は映画の「音」について。
楽器は全然できないぐりーんですが、
映画音楽は割と好きで、修行の果てに
「大脱走」と「戦場にかける橋」の聞き分けができるようになりました!
…そんなの初歩の初歩だョという声が
どこからか聞こえてくるような気もしますが…
<サウンドトラック>
ある映画に使われた音楽を収録したCDなどの音源を、こう呼んでいます。
sound = 音
は中学英語(もはや小学英語かもしれません)ですが、
track = なんでしょう?
運動場のと競争などで使われるあの楕円形のコースを、
トラックと呼ぶのはよく知られているかと思いますが、
英語のtrackには沢山訳語があって、
「わだち・足あと」「通り道」それに上記の陸上の「トラック」など具体的なものから、
「進路」「思考の流れ」「手順」など、概念的なものまで幅広い意味があります。
sound trackのtrackは、この「わだち」や「通り道」から来ており、
直訳すると「音の通り道」
ですかね。
ちなみに車のトラックはtruckですな
続きます。

「フィルム」の回から間が空きましたが、
今回は映画の「音」について。
楽器は全然できないぐりーんですが、
映画音楽は割と好きで、修行の果てに
「大脱走」と「戦場にかける橋」の聞き分けができるようになりました!
…そんなの初歩の初歩だョという声が
どこからか聞こえてくるような気もしますが…

<サウンドトラック>
ある映画に使われた音楽を収録したCDなどの音源を、こう呼んでいます。
sound = 音
は中学英語(もはや小学英語かもしれません)ですが、
track = なんでしょう?
運動場のと競争などで使われるあの楕円形のコースを、
トラックと呼ぶのはよく知られているかと思いますが、
英語のtrackには沢山訳語があって、
「わだち・足あと」「通り道」それに上記の陸上の「トラック」など具体的なものから、
「進路」「思考の流れ」「手順」など、概念的なものまで幅広い意味があります。
sound trackのtrackは、この「わだち」や「通り道」から来ており、
直訳すると「音の通り道」
ですかね。
ちなみに車のトラックはtruckですな

続きます。
2010年03月16日
ふぃるむについて6
ぐりーんです。どうも。
シネ豆知識「ふぃるむについて」、ついに最終回です。
フィルムの種類、で始まり、画像が現れる仕組みを通って、
ようやく、映画館で上映されるためのフィルムにプリントされる、というところまで来ました。
<フィルムの旅>
一般的に、商業用映画のフィルムは複数プリントされます。
で、配給会社から各映画館に貸し出される、という形になります。
全国で一斉公開される映画、というのは、
その館の数だけ、フィルムがプリントされた、ってことなんです。
具体的な本数としては、48都道府県+予備、くらいでしょうか(想像です)。
プリント一本にかかる金額はそれぞれ違うでしょうが、
増やせばその分、コストがかかりますから、
製作費の大きな映画ほど、沢山プリントされる事になります。
逆に言えば、
小規模な映画ほどプリント本数も少なくなってきます。
東京などで公開されているのに地方にやってこない映画、というものには、
地方では上映館が限られているということもありますが、
もともとプリント数が少なくて、
その限られた映画館で上映できるタイミングにフィルムがないョ。。。
ということも、やっぱりある訳です。
(この辺、「運」っていうのが結構絡んでいるような気がします)
宮崎にやってくる映画のフィルムの中には、
すでに他県の映画館に貸し出されて何度も上映されたツワモノ
も沢山あり。
配給会社⇔映画館、の1往復旅行だけで人生を終えるフィルムもありますが、
当映画祭にやってくるフィルムはどちらかと言えばツワモノ達の方が多いようで、
映画はもちろん、スクリーンに映ったことがすべてだと思うんですが、
「遠いところをようこそお越しいただきました」
って、やっぱりなんとなく感じてしまいます。
以上、フィルムについて、でした。
最後まで読んでくださって、ありがとうございます。
次回は「映画の音」についてお送りしたいと思います。
シネ豆知識「ふぃるむについて」、ついに最終回です。
フィルムの種類、で始まり、画像が現れる仕組みを通って、
ようやく、映画館で上映されるためのフィルムにプリントされる、というところまで来ました。
<フィルムの旅>
一般的に、商業用映画のフィルムは複数プリントされます。
で、配給会社から各映画館に貸し出される、という形になります。
全国で一斉公開される映画、というのは、
その館の数だけ、フィルムがプリントされた、ってことなんです。
具体的な本数としては、48都道府県+予備、くらいでしょうか(想像です)。
プリント一本にかかる金額はそれぞれ違うでしょうが、
増やせばその分、コストがかかりますから、
製作費の大きな映画ほど、沢山プリントされる事になります。
逆に言えば、
小規模な映画ほどプリント本数も少なくなってきます。
東京などで公開されているのに地方にやってこない映画、というものには、
地方では上映館が限られているということもありますが、
もともとプリント数が少なくて、
その限られた映画館で上映できるタイミングにフィルムがないョ。。。

ということも、やっぱりある訳です。
(この辺、「運」っていうのが結構絡んでいるような気がします)
宮崎にやってくる映画のフィルムの中には、
すでに他県の映画館に貸し出されて何度も上映されたツワモノ

配給会社⇔映画館、の1往復旅行だけで人生を終えるフィルムもありますが、
当映画祭にやってくるフィルムはどちらかと言えばツワモノ達の方が多いようで、
映画はもちろん、スクリーンに映ったことがすべてだと思うんですが、
「遠いところをようこそお越しいただきました」
って、やっぱりなんとなく感じてしまいます。
以上、フィルムについて、でした。
最後まで読んでくださって、ありがとうございます。
次回は「映画の音」についてお送りしたいと思います。
2010年03月15日
ふぃるむについて5
どうも。シネ豆知識要員のぐりーんです。
さて、シネ豆知識・フィルムの回、
もうそろそろ切り上げようかとは思うんですが、
もうちょっとお付き合いくださいませ
前回はフィルムの現像についてお送りしましたが、
今回は、その後のことです。
<フィルムもプリントするん?>
前回、ちょっとだけ写真の現像シーンに触れましたが、
写真において、
フィルムに写った画像を印画紙に焼き付ける、という作業は、
人に写真を見せる際にどうしても外せないものです。
では、「フィルムをまわして映写する映画」ではどうなんでしょう?
実は、映画のフィルムにも、プリント、という工程があります。
しかし、印画紙のような紙に焼き付けるわけではなく、同じようなフィルムに焼き付けます。
つまり、映画に使われるフィルムには、大まかに
*撮影に使うフィルム
*映写に使うフィルム
がある、ということなんです。
(もう一個、フィルム保護や特殊効果に使う*ラボフィルム*があるのですが、ここでは割愛)
ときどき聞かれる「ニュープリント版」というのは、
「映写に使うフィルムを、残っていた撮影フィルムから新しく焼いたよ」
ということなのですね。
撮影に使うフィルムは、
これまでに書いたように表面に銀化合物が塗られており、
撮影(感光)され、現像されます。
また、撮影に使うフィルムには、
写真と同じようにネガフィルムとポジフィルムがあり、
(モノクロフィルムというのもありますが、やっぱり割愛させてください)
用途に応じて使い分けられるのですが、
色がそのまま再現されていて、わかりやすいポジフィルム(画像)は、

プリントしなくても観られるため、
迅速性が求められ、繰り返し使わないニュース映像などに
主に使われるようです。
逆に、映画の場合では、
何度も何度も上映され、フィルムが損傷する可能性の高いことから、
どうしても複製が必要だけれど、それほど迅速性が求められないため、
プリントしないと観られない、ネガフィルム(画像)が、

多用されるようです。
(ただし、商業的意味合いの薄い8mm映画に関しては、
現像の必要がないポジフィルムがよく使われるそうです。
経費節減のためです。)
写真での「焼き」の工程で
焼き付けの時間や薬品濃度、印画紙の種類がちょっと違うだけで
出来上がりにものすごく差が出るのと同じで、
ほんのちょっとの焼き具合の違いや、焼き付けるフィルムの種類などによっても
出来上がりが大きく違ってしまうのだそう。
この「プリント」が、映写機にかけられて、私たちが目にする「映画」になるわけですから、
映画全体にとっても、とても大事な部分なのです。
さて、こうして大事にプリントされたフィルムのわきのところに、音声データを録音して、
これでようやく映画を上映するためのフィルムの準備が整いました!
続きます。。。
さて、シネ豆知識・フィルムの回、
もうそろそろ切り上げようかとは思うんですが、
もうちょっとお付き合いくださいませ
前回はフィルムの現像についてお送りしましたが、
今回は、その後のことです。
<フィルムもプリントするん?>
前回、ちょっとだけ写真の現像シーンに触れましたが、
写真において、
フィルムに写った画像を印画紙に焼き付ける、という作業は、
人に写真を見せる際にどうしても外せないものです。
では、「フィルムをまわして映写する映画」ではどうなんでしょう?
実は、映画のフィルムにも、プリント、という工程があります。
しかし、印画紙のような紙に焼き付けるわけではなく、同じようなフィルムに焼き付けます。
つまり、映画に使われるフィルムには、大まかに
*撮影に使うフィルム
*映写に使うフィルム
がある、ということなんです。
(もう一個、フィルム保護や特殊効果に使う*ラボフィルム*があるのですが、ここでは割愛)
ときどき聞かれる「ニュープリント版」というのは、
「映写に使うフィルムを、残っていた撮影フィルムから新しく焼いたよ」
ということなのですね。
撮影に使うフィルムは、
これまでに書いたように表面に銀化合物が塗られており、
撮影(感光)され、現像されます。
また、撮影に使うフィルムには、
写真と同じようにネガフィルムとポジフィルムがあり、
(モノクロフィルムというのもありますが、やっぱり割愛させてください)
用途に応じて使い分けられるのですが、
色がそのまま再現されていて、わかりやすいポジフィルム(画像)は、

プリントしなくても観られるため、
迅速性が求められ、繰り返し使わないニュース映像などに
主に使われるようです。
逆に、映画の場合では、
何度も何度も上映され、フィルムが損傷する可能性の高いことから、
どうしても複製が必要だけれど、それほど迅速性が求められないため、
プリントしないと観られない、ネガフィルム(画像)が、

多用されるようです。
(ただし、商業的意味合いの薄い8mm映画に関しては、
現像の必要がないポジフィルムがよく使われるそうです。
経費節減のためです。)
写真での「焼き」の工程で
焼き付けの時間や薬品濃度、印画紙の種類がちょっと違うだけで
出来上がりにものすごく差が出るのと同じで、
ほんのちょっとの焼き具合の違いや、焼き付けるフィルムの種類などによっても
出来上がりが大きく違ってしまうのだそう。
この「プリント」が、映写機にかけられて、私たちが目にする「映画」になるわけですから、
映画全体にとっても、とても大事な部分なのです。
さて、こうして大事にプリントされたフィルムのわきのところに、音声データを録音して、
これでようやく映画を上映するためのフィルムの準備が整いました!
続きます。。。
2010年03月13日
ふぃるむについて4
どうも。歓送迎会で飲みすぎなシネ豆知識要員ぐりーんです。
フィルムの奥が深すぎて、まだまだ続いております・・・
さて、引き続き
<フィルムの魔法>
の回です。
フィルムはただのフィルムではなく、
透明な基盤の上に銀化合物の混ざったゼラチン状の膜を塗ったものでした、
そして、銀化合物が光に反応することで、画像が生まれるのです。
というのが前回でしたが、
言い換えれば、
この「銀化合物を光に反応させて、一部を銀にする」というのが、
撮影の化学的な側面というわけです。
感光させるとも言います。
しかし、その画像を形作っている銀は、現像をするまでは表面に現れていません。
非常に微量だからです。
この撮影後のフィルムを、現像液につけると、あらふしぎ!
非常に微量だった銀が増えて、目に見えるくらいにはっきりと画像になるわけです。
現像液は還元剤とも言い、これは感光した部分の銀イオンを還元させて、銀にする役目をするわけですが、
「イオン」とか「還元」とか、
化学の時間に頭を痛くした話題がてんこ盛りで、
うーん、まったく目に見えない世界ですね
印画紙に写真が焼き付けられ、現像液の中でその写真が現れる
という映画のシーンがたまにありますが、
(最近では、「今度は愛妻家」で目にしました。
ある秘密が明らかになる、印象深いシーンです)
フィルム現像も同じで、
こうやって目に見えないところで色々起こった挙句に
フィルムに画像が発現するというのは、
何度目撃しても、魔法のように感じてしまいます。
続きます。。。
フィルムの奥が深すぎて、まだまだ続いております・・・
さて、引き続き
<フィルムの魔法>
の回です。
フィルムはただのフィルムではなく、
透明な基盤の上に銀化合物の混ざったゼラチン状の膜を塗ったものでした、
そして、銀化合物が光に反応することで、画像が生まれるのです。
というのが前回でしたが、
言い換えれば、
この「銀化合物を光に反応させて、一部を銀にする」というのが、
撮影の化学的な側面というわけです。
感光させるとも言います。
しかし、その画像を形作っている銀は、現像をするまでは表面に現れていません。
非常に微量だからです。
この撮影後のフィルムを、現像液につけると、あらふしぎ!
非常に微量だった銀が増えて、目に見えるくらいにはっきりと画像になるわけです。
現像液は還元剤とも言い、これは感光した部分の銀イオンを還元させて、銀にする役目をするわけですが、
「イオン」とか「還元」とか、
化学の時間に頭を痛くした話題がてんこ盛りで、
うーん、まったく目に見えない世界ですね

印画紙に写真が焼き付けられ、現像液の中でその写真が現れる
という映画のシーンがたまにありますが、
(最近では、「今度は愛妻家」で目にしました。
ある秘密が明らかになる、印象深いシーンです)
フィルム現像も同じで、
こうやって目に見えないところで色々起こった挙句に
フィルムに画像が発現するというのは、
何度目撃しても、魔法のように感じてしまいます。
続きます。。。
2010年03月12日
ふぃるむについて3
どうも。シネ豆知識要員のぐりーんです。
フィルムの話がまだ続いております…
さて、前回では
セルロースと酢酸をどうにかして作られたセルロース・アセテートのおかげで、映画のフィルムが燃えにくくなりました
というお話でしたが、
この酢酸というやつは、
ぐりーんに、写真にはまっていた
若い頃の現像室の酸っぱいにおいを思い出させますねー
青春時代だから酸っぱい
っていうわけじゃぁありませんよ。
現像作業では、酢酸が現像停止液(フィルムの現像がそれ以上進まないようにする液)として使われており、
その酢酸は酸っぱいにおいがするのです。「酢」なだけに。
いやいや冗談でなく。
しばらく現像室に入っていると、
中でも強烈な酢酸の酸っぱいにおいが制服について、
うへぇ
ってなったりしたものです。文字通り酸っぱい思い出です。
<フィルムの魔法>
そういえば、映画のフィルムだって写真のフィルム同様、
ただ半透明の細長いセロファン、という訳ではないですよね。
画像を焼き付けるための工夫があるはずです。
この、「感光させて画像を焼き付ける」ということをする物質を、感光剤といいます。
材料の材でなく、薬剤の剤です。
写真や、映画で使われるフィルムは、
その透明な基盤の上に、銀の化合物(主に臭化銀と塩化銀)を含んだゼラチン状の膜を塗ることで、
感光材(剤じゃなくて材)となります。
一部の銀化合物には、光に反応して銀イオンが還元する(光の当たったところに銀ができる)という性質があり、
その還元された銀が、結果的に画像を結ぶのですね。
うーん、なにやら目に見えないところで色々起こっているようですね。
続きます。。。
フィルムの話がまだ続いております…
さて、前回では
セルロースと酢酸をどうにかして作られたセルロース・アセテートのおかげで、映画のフィルムが燃えにくくなりました
というお話でしたが、
この酢酸というやつは、
ぐりーんに、写真にはまっていた
若い頃の現像室の酸っぱいにおいを思い出させますねー
青春時代だから酸っぱい

っていうわけじゃぁありませんよ。
現像作業では、酢酸が現像停止液(フィルムの現像がそれ以上進まないようにする液)として使われており、
その酢酸は酸っぱいにおいがするのです。「酢」なだけに。
いやいや冗談でなく。
しばらく現像室に入っていると、
中でも強烈な酢酸の酸っぱいにおいが制服について、
うへぇ

<フィルムの魔法>
そういえば、映画のフィルムだって写真のフィルム同様、
ただ半透明の細長いセロファン、という訳ではないですよね。
画像を焼き付けるための工夫があるはずです。
この、「感光させて画像を焼き付ける」ということをする物質を、感光剤といいます。
材料の材でなく、薬剤の剤です。
写真や、映画で使われるフィルムは、
その透明な基盤の上に、銀の化合物(主に臭化銀と塩化銀)を含んだゼラチン状の膜を塗ることで、
感光材(剤じゃなくて材)となります。
一部の銀化合物には、光に反応して銀イオンが還元する(光の当たったところに銀ができる)という性質があり、
その還元された銀が、結果的に画像を結ぶのですね。
うーん、なにやら目に見えないところで色々起こっているようですね。
続きます。。。
2010年03月10日
ふぃるむについて2
どうも。シネ豆知識要員のぐりーんです。
引き続き、映画の「フィルム」について細々と語っております。
<フィルムは燃えやすいのか>
映画のフィルムが燃えやすい、ということは、
映画「ニューシネマ・パラダイス」で割かし有名になったように思います。
ぐりーんもこの映画で知った口です。
最近では、映画「イングロリアス・バスターズ」でも、
フィルムのその性質が使われていており、
まさに復讐する映画!と一人でアツくなったぐりーんでした。
では今でも燃えやすい
のでしょうか?
って、もちろん否。
燃えにくい
です。
燃えにくいフィルムは、1950年代に実用化されました。
それまで、とても燃えやすいフィルムを使っていたのは事実のようで、
「ニューシネマ・パラダイス」みたいな事件事故、
世界各国で(もちろん日本国内でも)結構起こっていたようです。
その頃、映画フィルムとして使われていたその燃えやすいフィルムを、
セルロース・ナイトレートと言います。
ニトロセルロースという、
植物の繊維成分のセルロースを、
硝酸と硫酸を混ぜたもので何かした結果にできる
合成樹脂が基盤なんだそうです。
ニトロって頭についていることで、カンの良い方にはおわかりでしょう。
小説や漫画や映画でニトロって出てくれば、
それは心臓発作のお薬、もしくは爆発物
のこと。
(これは「ニトログリセリン」と呼ばれるものです。心臓のお薬に関しては爆発しない処理がされており、またニトログリセリン自体に発火性はないのだそうです)
セルロース・ナイトレートは、火薬と似た構造を持つ、
大変危険な物質だったそうです。
これじゃ困る
と機運高まり、
燃えにくいフィルムの開発が進み、
セルロース・アセテート/セルロース・トリアセテート
(アセテート・セルロース/トリアセテート・セルロースとも)
という、燃えにくいフィルムが実用化されました。
セルロースと酢酸をどうにかして作られているため、
仮に火にくべられたりしても、ゆっくり燃えるのだそうです。
こうして安全なフィルムを手に入れた映画界は、
ますます沢山の、面白い映画を作るようになっていったのでした。
続きます。。。
引き続き、映画の「フィルム」について細々と語っております。
<フィルムは燃えやすいのか>
映画のフィルムが燃えやすい、ということは、
映画「ニューシネマ・パラダイス」で割かし有名になったように思います。
ぐりーんもこの映画で知った口です。
最近では、映画「イングロリアス・バスターズ」でも、
フィルムのその性質が使われていており、
まさに復讐する映画!と一人でアツくなったぐりーんでした。
では今でも燃えやすい

って、もちろん否。
燃えにくい

燃えにくいフィルムは、1950年代に実用化されました。
それまで、とても燃えやすいフィルムを使っていたのは事実のようで、
「ニューシネマ・パラダイス」みたいな事件事故、
世界各国で(もちろん日本国内でも)結構起こっていたようです。
その頃、映画フィルムとして使われていたその燃えやすいフィルムを、
セルロース・ナイトレートと言います。
ニトロセルロースという、
植物の繊維成分のセルロースを、
硝酸と硫酸を混ぜたもので何かした結果にできる
合成樹脂が基盤なんだそうです。
ニトロって頭についていることで、カンの良い方にはおわかりでしょう。
小説や漫画や映画でニトロって出てくれば、
それは心臓発作のお薬、もしくは爆発物

(これは「ニトログリセリン」と呼ばれるものです。心臓のお薬に関しては爆発しない処理がされており、またニトログリセリン自体に発火性はないのだそうです)
セルロース・ナイトレートは、火薬と似た構造を持つ、
大変危険な物質だったそうです。
これじゃ困る

燃えにくいフィルムの開発が進み、
セルロース・アセテート/セルロース・トリアセテート
(アセテート・セルロース/トリアセテート・セルロースとも)
という、燃えにくいフィルムが実用化されました。
セルロースと酢酸をどうにかして作られているため、
仮に火にくべられたりしても、ゆっくり燃えるのだそうです。
こうして安全なフィルムを手に入れた映画界は、
ますます沢山の、面白い映画を作るようになっていったのでした。
続きます。。。
2010年03月08日
ふぃるむについて
どうも。シネ豆知識要員のぐりーんです。
ぶらっく、プロフィール画像ありがとう〜〜〜
なんとなく、いっぱしの戦隊員になった気分がして嬉しいです
さて、今日は唐突に「フィルム」の話をお届けしたいと思います。
<フィルムっちゃ何け?>
一口にフィルムって言っても、実は色々あるようで、
基本的にはうすーくひろーくなった透明/半透明のもの全般を指すようです。
(お手元の辞書またはWikipediaをご参照ください)
たとえば
ハムを包んだりする食品用フィルムとか、
切り花を包んだり、ラッピングに使ったりする包装用フィルムとか、
セロファンテープはフィルムにのりをつけて巻いたものですし、
熱を加えて使う接着用のフィルムというのもありますし、
ビニールハウスを覆っている通称「ビニール」も、薄くて平べったい形状である以上フィルムと呼ばれる訳ですな。
その成分は、でも、多種多様あるようで。
燃えるのか、燃えないのか、土にかえるのか、ずっと残るのか、伸びやすいのか伸びにくいのか、透明なのか不透明なのか、食べられるのかられないのか、果ては電気を通す通さない
、まで、
用途に応じて、日進
月歩
を続けているようです。
ぐりーんは文系なのでよくわかりませんが、
そもそも「合成樹脂」の「合成」の部分が曲者で、
何を合成するかで大分違うのでしょうね・・・奥が深い!
そして、写真や、映画に使われる、画像を焼き付けるための細長いアレも
もちろんフィルムというわけです。
続きます。。。
ぶらっく、プロフィール画像ありがとう〜〜〜
なんとなく、いっぱしの戦隊員になった気分がして嬉しいです

さて、今日は唐突に「フィルム」の話をお届けしたいと思います。
<フィルムっちゃ何け?>
一口にフィルムって言っても、実は色々あるようで、
基本的にはうすーくひろーくなった透明/半透明のもの全般を指すようです。
(お手元の辞書またはWikipediaをご参照ください)
たとえば
ハムを包んだりする食品用フィルムとか、
切り花を包んだり、ラッピングに使ったりする包装用フィルムとか、
セロファンテープはフィルムにのりをつけて巻いたものですし、
熱を加えて使う接着用のフィルムというのもありますし、
ビニールハウスを覆っている通称「ビニール」も、薄くて平べったい形状である以上フィルムと呼ばれる訳ですな。
その成分は、でも、多種多様あるようで。
燃えるのか、燃えないのか、土にかえるのか、ずっと残るのか、伸びやすいのか伸びにくいのか、透明なのか不透明なのか、食べられるのかられないのか、果ては電気を通す通さない

用途に応じて、日進


ぐりーんは文系なのでよくわかりませんが、
そもそも「合成樹脂」の「合成」の部分が曲者で、
何を合成するかで大分違うのでしょうね・・・奥が深い!
そして、写真や、映画に使われる、画像を焼き付けるための細長いアレも
もちろんフィルムというわけです。
続きます。。。
2010年03月02日
1びょう24こま
はじめまして。シネ豆知識要員のぐりーんです。
唐突ですが、映画のフィルムは1秒間に24コマ流れます。
<コマ数の変遷>
最初は1秒10コマ程度で始まり、無声映画時代は16〜18コマだったそうです。
1920年代後半にフィルムの脇に音声を録音するようになって、
16コマだと音がぎくしゃくして聞こえることから、増えたのだとか。
でもしかし、1秒間に1コマ増やすだけで、2時間の映画だと7200コマ増えてしまいます。
あんまり増やしても、不経済&扱いにくそうです。
試行錯誤の結果、音がきれいに聞こえて、視覚的に見えづらくなく、
使い勝手の良いあたり、という事で
ほとんど経験的に、1秒24コマに落ち着いたのだそうです。
映写の関係もあり、この1秒間に24コマについては世界中で同じなのだそう。
そのおかげで、どこの国の映画でも、映写機とスクリーンがあって映写技師さんがいれば、
上映できるという訳です。
(注*ヨーロッパの映画は1秒25コマなのだそうです。やっぱり経験的に決まったんでしょうか。)
映画のフィルムは
1秒間に

24コマ。
<Ex.1秒間縦スクロールして見る例>
(画像はイメージです。実在のくだものには一切関係ありません)




チャップリンの無声映画で、チャップリンがぴょこぴょこ動いて見えるのは、
1秒16〜18コマの映像を1秒24コマのつもりで回しているからだそうです。
上のリンゴみたいなやつのコマ、4個に1個を抜いたらちょうどそのくらいになります。
スローモーションはその逆で、1秒間の撮影コマ数を増やすことになります。
例で言えば、上のリンゴみたいなやつを一コマずつコピペしてちょっとだけ動きを加えて
48コマにして、2秒かけてスクロールする感じでしょうか。
でも実際には、専用のカメラを使って高速で撮影して、
1秒間により沢山の使えるコマを作っているのだそうです。
唐突に、1秒間に24コマの話でした。
最後まで見てくださって、ありがとうございます。
次回のシネ豆知識は、「フィルム」についてお送りしたいと思います。
唐突ですが、映画のフィルムは1秒間に24コマ流れます。
<コマ数の変遷>
最初は1秒10コマ程度で始まり、無声映画時代は16〜18コマだったそうです。
1920年代後半にフィルムの脇に音声を録音するようになって、
16コマだと音がぎくしゃくして聞こえることから、増えたのだとか。
でもしかし、1秒間に1コマ増やすだけで、2時間の映画だと7200コマ増えてしまいます。
あんまり増やしても、不経済&扱いにくそうです。
試行錯誤の結果、音がきれいに聞こえて、視覚的に見えづらくなく、
使い勝手の良いあたり、という事で
ほとんど経験的に、1秒24コマに落ち着いたのだそうです。
映写の関係もあり、この1秒間に24コマについては世界中で同じなのだそう。
そのおかげで、どこの国の映画でも、映写機とスクリーンがあって映写技師さんがいれば、
上映できるという訳です。
(注*ヨーロッパの映画は1秒25コマなのだそうです。やっぱり経験的に決まったんでしょうか。)
映画のフィルムは
1秒間に

24コマ。
<Ex.1秒間縦スクロールして見る例>
(画像はイメージです。実在のくだものには一切関係ありません)




チャップリンの無声映画で、チャップリンがぴょこぴょこ動いて見えるのは、
1秒16〜18コマの映像を1秒24コマのつもりで回しているからだそうです。
上のリンゴみたいなやつのコマ、4個に1個を抜いたらちょうどそのくらいになります。
スローモーションはその逆で、1秒間の撮影コマ数を増やすことになります。
例で言えば、上のリンゴみたいなやつを一コマずつコピペしてちょっとだけ動きを加えて
48コマにして、2秒かけてスクロールする感じでしょうか。
でも実際には、専用のカメラを使って高速で撮影して、
1秒間により沢山の使えるコマを作っているのだそうです。
唐突に、1秒間に24コマの話でした。
最後まで見てくださって、ありがとうございます。
次回のシネ豆知識は、「フィルム」についてお送りしたいと思います。
2010年02月09日
映画のバースデー
第1回シネマメ知識
「映画」にも、誕生日があるってご存知でしたか?
どうも、皆様お疲れ様です。ぶらっくです
映画祭すたふuさんにお聞きした、この話。
1895年12月28日(土)。
フランスのリュミエール(噛みそう…)兄弟によって
今の「映画」は誕生したのだそう
「映画」を作ろうとした歴史は長いらしく、
この書き方でいいのかどうかは、ちょっと怪しいですが…
uさーん、あってます?
そして、この記念すべき映画誕生から100年後に、
宮崎映画祭は誕生したそうですっ
すばらしいっ
さて、12月28日!今年は火曜日!皆さんも映画誕生を祝って、映画を観ましょう!
そうしましょう
さてさて、第1回シネマメちしき…
まめまめしく更新していきたいものです(何が
)
おあとがよろしいようで…(逃)
「映画」にも、誕生日があるってご存知でしたか?
どうも、皆様お疲れ様です。ぶらっくです

映画祭すたふuさんにお聞きした、この話。
1895年12月28日(土)。
フランスのリュミエール(噛みそう…)兄弟によって
今の「映画」は誕生したのだそう

「映画」を作ろうとした歴史は長いらしく、
この書き方でいいのかどうかは、ちょっと怪しいですが…

uさーん、あってます?
そして、この記念すべき映画誕生から100年後に、
宮崎映画祭は誕生したそうですっ

すばらしいっ

さて、12月28日!今年は火曜日!皆さんも映画誕生を祝って、映画を観ましょう!
そうしましょう

さてさて、第1回シネマメちしき…
まめまめしく更新していきたいものです(何が

おあとがよろしいようで…(逃)
2010年02月02日
シネマメちしき☆近日公開♪
皆さま、こんにちは。
ここらで、ちょっと映画について知識を深めてまいりませんか?
そう、映画初心者ぶらっくといっしょに!!
・・・なぁんて。
こちらのブログを見てくださる方は、映画についてもよくご存じ!
だと、あえて承知の上で!
映画祭実行委員の方やキネマ館のすたっふさんに聞いた
映画にまつわるアレコレを、
ちょこちょこっっと、書かせていただきたいと思います
もちろん、映画の熱意は青くないぶるぅにも、いろんな豆知識を
教えてもらいますww
そしてそして、皆さまの映画にまつわるアレコレも教えていただけたら、
と、期待しております
シネマメ知識
近日公開予定でございます
よろしくお願いします
ここらで、ちょっと映画について知識を深めてまいりませんか?
そう、映画初心者ぶらっくといっしょに!!

・・・なぁんて。
こちらのブログを見てくださる方は、映画についてもよくご存じ!
だと、あえて承知の上で!
映画祭実行委員の方やキネマ館のすたっふさんに聞いた
映画にまつわるアレコレを、
ちょこちょこっっと、書かせていただきたいと思います

もちろん、映画の熱意は青くないぶるぅにも、いろんな豆知識を
教えてもらいますww
そしてそして、皆さまの映画にまつわるアレコレも教えていただけたら、
と、期待しております

シネマメ知識


よろしくお願いします
