2010年03月15日
ふぃるむについて5
どうも。シネ豆知識要員のぐりーんです。
さて、シネ豆知識・フィルムの回、
もうそろそろ切り上げようかとは思うんですが、
もうちょっとお付き合いくださいませ
前回はフィルムの現像についてお送りしましたが、
今回は、その後のことです。
<フィルムもプリントするん?>
前回、ちょっとだけ写真の現像シーンに触れましたが、
写真において、
フィルムに写った画像を印画紙に焼き付ける、という作業は、
人に写真を見せる際にどうしても外せないものです。
では、「フィルムをまわして映写する映画」ではどうなんでしょう?
実は、映画のフィルムにも、プリント、という工程があります。
しかし、印画紙のような紙に焼き付けるわけではなく、同じようなフィルムに焼き付けます。
つまり、映画に使われるフィルムには、大まかに
*撮影に使うフィルム
*映写に使うフィルム
がある、ということなんです。
(もう一個、フィルム保護や特殊効果に使う*ラボフィルム*があるのですが、ここでは割愛)
ときどき聞かれる「ニュープリント版」というのは、
「映写に使うフィルムを、残っていた撮影フィルムから新しく焼いたよ」
ということなのですね。
撮影に使うフィルムは、
これまでに書いたように表面に銀化合物が塗られており、
撮影(感光)され、現像されます。
また、撮影に使うフィルムには、
写真と同じようにネガフィルムとポジフィルムがあり、
(モノクロフィルムというのもありますが、やっぱり割愛させてください)
用途に応じて使い分けられるのですが、
色がそのまま再現されていて、わかりやすいポジフィルム(画像)は、

プリントしなくても観られるため、
迅速性が求められ、繰り返し使わないニュース映像などに
主に使われるようです。
逆に、映画の場合では、
何度も何度も上映され、フィルムが損傷する可能性の高いことから、
どうしても複製が必要だけれど、それほど迅速性が求められないため、
プリントしないと観られない、ネガフィルム(画像)が、

多用されるようです。
(ただし、商業的意味合いの薄い8mm映画に関しては、
現像の必要がないポジフィルムがよく使われるそうです。
経費節減のためです。)
写真での「焼き」の工程で
焼き付けの時間や薬品濃度、印画紙の種類がちょっと違うだけで
出来上がりにものすごく差が出るのと同じで、
ほんのちょっとの焼き具合の違いや、焼き付けるフィルムの種類などによっても
出来上がりが大きく違ってしまうのだそう。
この「プリント」が、映写機にかけられて、私たちが目にする「映画」になるわけですから、
映画全体にとっても、とても大事な部分なのです。
さて、こうして大事にプリントされたフィルムのわきのところに、音声データを録音して、
これでようやく映画を上映するためのフィルムの準備が整いました!
続きます。。。
さて、シネ豆知識・フィルムの回、
もうそろそろ切り上げようかとは思うんですが、
もうちょっとお付き合いくださいませ
前回はフィルムの現像についてお送りしましたが、
今回は、その後のことです。
<フィルムもプリントするん?>
前回、ちょっとだけ写真の現像シーンに触れましたが、
写真において、
フィルムに写った画像を印画紙に焼き付ける、という作業は、
人に写真を見せる際にどうしても外せないものです。
では、「フィルムをまわして映写する映画」ではどうなんでしょう?
実は、映画のフィルムにも、プリント、という工程があります。
しかし、印画紙のような紙に焼き付けるわけではなく、同じようなフィルムに焼き付けます。
つまり、映画に使われるフィルムには、大まかに
*撮影に使うフィルム
*映写に使うフィルム
がある、ということなんです。
(もう一個、フィルム保護や特殊効果に使う*ラボフィルム*があるのですが、ここでは割愛)
ときどき聞かれる「ニュープリント版」というのは、
「映写に使うフィルムを、残っていた撮影フィルムから新しく焼いたよ」
ということなのですね。
撮影に使うフィルムは、
これまでに書いたように表面に銀化合物が塗られており、
撮影(感光)され、現像されます。
また、撮影に使うフィルムには、
写真と同じようにネガフィルムとポジフィルムがあり、
(モノクロフィルムというのもありますが、やっぱり割愛させてください)
用途に応じて使い分けられるのですが、
色がそのまま再現されていて、わかりやすいポジフィルム(画像)は、

プリントしなくても観られるため、
迅速性が求められ、繰り返し使わないニュース映像などに
主に使われるようです。
逆に、映画の場合では、
何度も何度も上映され、フィルムが損傷する可能性の高いことから、
どうしても複製が必要だけれど、それほど迅速性が求められないため、
プリントしないと観られない、ネガフィルム(画像)が、

多用されるようです。
(ただし、商業的意味合いの薄い8mm映画に関しては、
現像の必要がないポジフィルムがよく使われるそうです。
経費節減のためです。)
写真での「焼き」の工程で
焼き付けの時間や薬品濃度、印画紙の種類がちょっと違うだけで
出来上がりにものすごく差が出るのと同じで、
ほんのちょっとの焼き具合の違いや、焼き付けるフィルムの種類などによっても
出来上がりが大きく違ってしまうのだそう。
この「プリント」が、映写機にかけられて、私たちが目にする「映画」になるわけですから、
映画全体にとっても、とても大事な部分なのです。
さて、こうして大事にプリントされたフィルムのわきのところに、音声データを録音して、
これでようやく映画を上映するためのフィルムの準備が整いました!
続きます。。。
Posted by mffスタッフ at 13:53 | Comments(0) | シネ豆知識