2011年05月14日

羅生門

ぐりーんです。

ええ、そうです上映作品の紹介です。
あまりに有名なタイトルで紹介するのビビってますが・・・

そう、あの黒澤明監督 「羅生門」 でございます月

羅生門
(C) 1950 KADOKAWA PICTURES, INC.

<ストーリー>
時は平安、戦乱と飢饉に荒れた世の中を生きる下人のひとりが、ある事件を目撃する。
悪名高い盗賊・多襄丸に貴族が殺された、という事件だ。
多襄丸は捉えられ、目撃者の下人も裁きの場に呼ばれた。
貴族には美しい妻がおり、多襄丸はその女欲しさに貴族を襲ったという。
しかし女の言い分は異なっていた。
そして下人の見たものも、二人の話とは異なっていた・・・

=※=※=※=※=※=※=※=※=※=※=※=※=※=※=※

何故話が食い違うのか。
映画が進むに連れ、その謎を暴くように人間の醜さがじわじわと、
しかしビシバシ現れてきて、非常にしんどいガーン映画だなぁ・・・
と今回、改めて見なおして思ったのですが、

でも、絵がすっごいキレイな事はやはり譲れません!

冒頭、大写しになった水たまりを人が踏んで駆けていくシーンや、
半壊した羅生門にたむろする坊主や杣(そま)売りの遠景、
平和で静かな森の中、木漏れ陽の下で延々と繰り広げられる、
貴族とその妻、盗賊の争い、目撃してしまった下人の戸惑い、

羅生門
(C) 1950 KADOKAWA PICTURES, INC.

そして多襄丸を演じる三船敏郎、貴族の妻を演じる京マチ子の存在感・・・
実は唯一の希望を与えてくれる、下人・志村喬のすばらしさ・・・

カメラワークの美しさ、俳優陣の名演は、やはり今見てもピカイチではないでしょうか。

そして、「感情移入」や「感動」などというキーワードとは無縁なハードさ。
時代劇でござい、というBGMがふと止まった瞬間の、緊張感。

昨年、生誕100周年を迎えた「世界のクロサワ」が、
初めて世界に認められた記念碑的作品、という呼び文句は伊達ではありません。


やはり見逃すには惜しすぎる、デジタル完全版での復刻です。

上映日時

7月2日(土) 13:30〜
7月4日(月) 15:30〜
7月8日(金) 10:30〜

です。

志村喬は、いい・・・


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Posted by mffスタッフ at 10:58 | Comments(0) | 上映作品
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