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Posted by みやchan運営事務局 at 

2010年03月10日

ふぃるむについて2

どうも。シネ豆知識要員のぐりーんです。
引き続き、映画の「フィルム」について細々と語っております。


<フィルムは燃えやすいのか>

映画のフィルムが燃えやすい、ということは、
映画「ニューシネマ・パラダイス」で割かし有名になったように思います。
ぐりーんもこの映画で知った口です。

最近では、映画「イングロリアス・バスターズ」でも、
フィルムのその性質が使われていており、
まさに復讐する映画!と一人でアツくなったぐりーんでした。


では今でも燃えやすいのでしょうか?

って、もちろん否。
燃えにくいです。


燃えにくいフィルムは、1950年代に実用化されました。

それまで、とても燃えやすいフィルムを使っていたのは事実のようで、
「ニューシネマ・パラダイス」みたいな事件事故、
世界各国で(もちろん日本国内でも)結構起こっていたようです。


その頃、映画フィルムとして使われていたその燃えやすいフィルムを、
セルロース・ナイトレートと言います。

ニトロセルロースという、
植物の繊維成分のセルロースを、
硝酸硫酸を混ぜたもので何かした結果にできる
合成樹脂が基盤なんだそうです。


ニトロって頭についていることで、カンの良い方にはおわかりでしょう。

小説や漫画や映画でニトロって出てくれば、
それは心臓発作のお薬、もしくは爆発物のこと。

(これは「ニトログリセリン」と呼ばれるものです。心臓のお薬に関しては爆発しない処理がされており、またニトログリセリン自体に発火性はないのだそうです)


セルロース・ナイトレートは、火薬と似た構造を持つ、
大変危険な物質だったそうです。


これじゃ困ると機運高まり、
燃えにくいフィルムの開発が進み、

セルロース・アセテート/セルロース・トリアセテート
(アセテート・セルロース/トリアセテート・セルロースとも)
という、燃えにくいフィルムが実用化されました。


セルロース酢酸をどうにかして作られているため、
仮に火にくべられたりしても、ゆっくり燃えるのだそうです。


こうして安全なフィルムを手に入れた映画界は、
ますます沢山の、面白い映画を作るようになっていったのでした。


続きます。。。
  

Posted by mffスタッフ at 06:42 | Comments(0) | シネ豆知識